個人的韓国恋愛映画ベスト3

日本でも映画館が再オープンし始めました。早く映画館に人が戻ってきてほしいと願うばかりです。

今日は、個人的韓国恋愛映画ベスト3をご紹介しようと思います。

日本における韓国映画の興行収入ランキングでは『パラサイト』に抜かれるまで、『私の頭の中の消しゴム』が1位だったように、人気の高い韓流ラブストーリー。

私も印象に深く残っている映画が多いです。そんな中からのランキング。

第3位『春夏秋冬そして春』
恋愛映画という括りなのかは微妙な所ですが、敢えて選びました。

激しい恋の裏側にある嫉妬と、そういった煩悩の世界から隔絶された水辺の寺という対比を通して、生の難解さを描いている作品。人生の因果を考えさせる、キム・ギドク監督の独特の世界観に引き込まれる一本です。

第2位『春の日は過行く』
年上の大人な女性に惹かれていく家族思いの男が出てきた瞬間に、何か切ない別れを予感させます。

この映画は、イ・ヨンエのための映画といってもいいと思います。有名な「ラーメン食べてく?」のセリフで誘われて、「いや、遅いしもう帰るよ」と断れる男がこの世界にもしいるのなら、私はその人を師匠と呼びたいぐらいです。

個人的には、恋に真っすぐに向かっていくユ・ジテ演じる男性主人公に感情移入してしまい、観る度にしんどくなる作品でもあります。

第1位『八月のクリスマス』
ロケ地を訪ねて群山まで行ったぐらい好きな映画です。

主人公が余命いくばくもない写真館の男と聞くと、「なんだまたそのパターンか」と言いたくなるかもしれませんが、そこはぐっと堪えて最後まで観てほしい作品です。

日常の美しさが素晴らしく、ラブシーンがないのに何よりもラブストーリーになっている映画です。人生の終わりに向かう主人公は、口数が多くはありません。だからこそ、「俺は死ぬんだ」と友達に冗談めかしていうシーン、昔のアルバムをおもむろに取り出す姿なんかが絵になるんです。

ここで1・2位の監督が同じホ・ジノであることに気づいてしまわれた方がいるかもしれません。結局、ホ・ジノ監督初期のラブストーリーが大好きなんですよね。

とにかく、まだ見たことのない人には強くお勧めしたい3本です。

(写真:群山にある八月のクリスマスのロケ地となった写真館)

永井宏志郎事務所(Koshiro Nagai Office)

永井宏志郎事務所の公式ブログです。

0コメント

  • 1000 / 1000