最近観た韓国映画ベスト3
随分ご無沙汰してしまいました。最近、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
コロナウイルスが猛威をふるっている中、家でゴロゴロという人が多いのかもしれません。
私自身、ほぼ毎週映画館で映画を観ているのですが、最近の人の減りようは相当なものがあります。
今日は、こんな時だからこそ、私が最近現地で観たおすすめの韓国映画ベスト3をシェアしたいと思います。現在日本で公開中、または今後公開予定のものも含めて先取りでお伝えします。
それでは、私の独断と偏見で選んだ2019年以降公開の韓国映画ベスト3です。
第3位
『ブラックマネー(블랙머니)』2019年11月韓国公開 日本公開日未定
ちょっと強引だが凄腕の検事が、セクハラの濡れ衣を着せられ、それを晴らそうと捜査を進める。すると、その背後に巨大な金融不正が浮かび上がってきて・・・というもの。IMF危機の際に銀行が外資へ身売りした実話がベースにある作品なのですが、国家破綻の危機の中で自らの保身と私利私欲に走る権力者たちの姿を巧みに描いています。勧善懲悪の一筋縄でいかないラストも含めて、くすっとさせる要素を盛り込みながらも、リアルな作品でした。(裏書きとなった事件も含めて下記リンク参照。)IMF危機を描いた映画としては『国家が破産する日』も良作でした。
第2位
『パラサイト 半地下の家族(기생충)』2019年5月韓国公開 日本公開中
こちらはアカデミー賞作品賞にも輝き、日本でも大ヒット中の一作。「半地下」、「臭い」といったキーワードから、韓国の格差社会をあぶりだしました。余談ですが、映画の中に出てくるインスタント麺の組み合わせであるジャパグリ(짜파구리)は、結構おいしいので是非お試しください。(下記リンク参照。)
第1位
『私を探して(나를 찾아줘)』2019年11月公開 日本2020年9月公開予定
この映画はとりあえず、この予告編をご覧ください(日本語字幕あり)。
韓国の国民的女優イ・ヨンエ(個人的には『春の日は過ゆく』が大好き)の14年ぶりのスクリーン復帰作。いやー、息が詰まる映画でした。イ・ヨンエが演じる主人公の母親は、失踪した子供を追って、ある地方の村に行きつきます。しかし、そこの住人たちは皆何かを隠していて・・・という映画なのですが、田舎のじめっとした人間関係、そこにあるいびつな上下関係などを上手く描いています。それに対比されるのが、執着にも似た圧倒的な母の愛。観ていてだいぶしんどくなる映画ですが、相当引き込まれました。
日本では、今回のアカデミー賞受賞で『パラサイト』が注目されていて嬉しい限りですが、他の良作たちも、もっと日本の皆さんの目に触れていくようになればいいなと思っています。
コロナウイルス対応の中で、日韓の人の交流が遮断されてしまうのは大変残念ですが、そんな時だからこそ、映画を通じて互いに学びあえるといいですね。
『私を探して』のポスター。
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