韓国就職は新たなスタンダードになるか
韓国での社会人生活も2年弱となったが、最近韓国就職の相談を個人的によく受けるようになった。
「日本の大学で韓国語を専攻しているが韓国で働きたい。」
「日本で社会人をした後に韓国に語学留学に来たが、韓国で就職はできないか。」
その経緯や理由は様々だが、「韓国で働きたい!」という人は年々増えているのではないかと体感している。
外務省の在留邦人数調査統計を見ても、韓国に長期で住む日本人は2015年の38,060人から2019年では45,664人と増加しており世界で日本人が8番目に多い国となっている。韓流が若者世代を中心に文化として定着したことを見ても、この傾向は今後も続いていくのではないか。
私は、駐在員を除いた韓国で働く日本人の傾向を見ると、大きく3つの世代に分けられるのではないかと考えている。
第一世代(1990年ごろ~):日本のメーカーから引き抜かれて、サムスンなど韓国のメーカーに転職。(韓国で働きたいというよりは、能力を買われてリタイア前に韓国に来たパターン。)
第二世代(2005年ごろ~):日韓W杯や韓流の影響を青年期や大人になってから受けて、韓国に渡ってきたケース。(私の場合はこれに近い。)
第三世代(2020年ごろ~):子供の頃から韓国文化に囲まれて育った世代。韓国留学などにも抵抗がなく、自然の流れで韓国就職を志向。
私自身、最近韓国で働きたいという日本人の方とお話しをすると、良くも悪くも気負いがないなと感じることが多い。別に日本で働いても、韓国で働いてもいいが、一度まず韓国での会社員生活を体験してみたいといった具合で、「一念発起で韓国に渡ってきた!」といったものを感じさせない方が多い気がする。
また確かに、生活水準はほぼ日本と同じで、生活の中で日本より便利な部分も多いとなれば、一生骨を埋めるかは別として、一度韓国で働いてみたいという日本人の方はこれからも増えるのではないだろうか。
これに問題があるとすれば、例えば数年働いて日本に戻ったときに、日本社会が韓国でのキャリアを正当に評価してくれるのかという点かもしれない。長期的なキャリアの中で、韓国で働くことの価値をどう定義していくか。韓国で働く日本人が増える中で、これもまた私も含めて向き合っていくべき課題なのだと思う。
(弘大:昔はこの通りを毎日通勤していた)
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